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虫歯じゃなくても歯が溶ける!?

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みなさん酸蝕症という言葉は聞いたことがありますか?

近年、むし歯や歯周病に続く第三の歯の疾患として酸蝕症が注目を集めています。

 

酸蝕症とは、かんたんに言うと「酸によって歯が溶ける病気・現象」です。
私たちの歯は、酸性の刺激に弱い性質を持っているので、歯が酸にさらされやすい生活習慣があると、エナメル質・象牙質が徐々に溶けていきます。

 

歯が溶けると聞いてむし歯をイメージする人が多いと思います。

むし歯は虫歯菌が歯に感染し、酸を作り出すことで歯を溶かしていく病気です。つまり、虫歯は細菌感染症の一種といえます。一方、酸蝕症は細菌によるものではなく、食品などに含まれる酸性の物質が歯を溶かしていく病気なのです。

 

酸蝕症にかかった歯には、次のような特徴がみられます。

・知覚過敏を起こして冷たいものがしみやすい
・歯の表面が丸みを帯びてくる
・歯の先端が透けてみえる
・歯の表面が白濁する、もしくは黄ばむ
・歯の表面に小さなくぼみができてくる

 

 

酸蝕症になる原因は、体の中から出てくる酸による内因性と、酸性の食品など外から取り込む外因性の2つに大きくわけることができます。

 

内因性の病因としては、胃食道逆流症(GERD)、摂食障害(過食症、拒食嘔吐)、アルコール依存症などが指摘されます。

外因性の病因としては、酸性度の高い飲食物や医薬品、サプリメントなどの過剰摂取が考えられます。酸性度の高い飲食物はお酢やレモンだけでなく、ジュースや炭酸飲料を始めとした清涼飲料水、ワインなども該当する点にご注意ください。スポーツドリンクも糖分が含まれているだけでなく、酸性度も比較的高いので酸蝕症のリスクが高まります。

酸蝕症を予防するには、

①酸性の飲食物を口にした後はうがいをする

②酸性の飲食物をだらだら食べたり飲んだりしない

③フッ化物を歯に作用させる

④就寝前は酸性の飲食物を控える

といった対策が必要です。

また、酸蝕症の進行を防ぐためには、酸性の飲食物を多量に摂った直後には歯みがきをしないことも意外に大切なポイントです。酸性の飲食物をとった直後はエナメル質が柔らかくなっているため、30分程度時間を置くか、お水で洗口してから歯磨きをするようにしましょう。

 

酸蝕症は、むし歯や歯周病に続く第三の歯の疾患で、現代の生活習慣病です。

定期的に歯科医院を受診し、歯の健康状態をチェックしてもらいましょう。

 

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